基本プロフィール
フルネーム | パーシー・イグネイシャス・ウィーズリー |
生年月日 | 1976年8月22日 |
所属寮 | グリフィンドール |
杖 | 不明 |
出自 | 純血もしくは半純血、スコットランド出身 |
性格
規律を重んじる
パーシー・ウィーズリーは規律を重んじる性格である。ホグワーツの校則を無視したり、型破りな行動を取りがちなウィーズリー家の子ども達の中では非常珍しい性格であると言える。
パーシーの「ルールへの厳格さ」は相当なものであり、ホグワーツに在籍していた頃は、同じグリフィンドール生に対しても厳格な態度を貫いた。(同じグリフィンドール生だからこそ、風紀を守って欲しいがために厳しく接していたとも考えられる。)
「ハリー!」パーシーの声が飛んだ。
「廊下での魔法は禁止だ。これは報告しなくてはならない。いいな!」
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第13章:重大秘密の日記
権威・権力を尊重する
パーシーは権威・権力を尊重するタイプの人物である。ホグワーツ在学中は監督生として生徒の手本となるよう行動しようと努力していた。また教員に対しても協力的であり、まさに模範生と言える人物であった。
「クリスマスに僕が居残るのは、この困難な時期に先生方の手助けをするのが、監督生としての義務だからだ」と、パーシーはもったいぶって説明していた。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第12章:ポリジュース薬
権威主義的な一面も
また他人に対しても「目上の人間や権威のある人物に対して同様に敬意を払うべきである」という考えを持ち合わせている。実際、彼がホグワーツで監督生を務めていた際は、自分が監督生であることを強調する発言が多々あった。
「ところで、ウィーズリー、こんなところで何の用だ?」マルフォイがせせら笑った。
パーシーはカンカンになった。
「監督生に少しは敬意を示したらどうだ! 君の態度は気にくわん!」
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第12章:ポリジュース薬
さらに、弟のロン・ウィーズリーからも「パーシーは権力に憑りつかれている」と指摘されるなど、権威主義的な一面は学生時代から顕著であったと言える。ロンはパーシーの振る舞いについて憤りを感じ、次のように発言している。
「兄さんはジニーのことを心配してるんじゃない」ロンの耳がいまや真っ赤になりつつあった。
「兄さんが心配してるのは、首席になるチャンスを、僕が台無しにするってことなんだ」
「グリフィンドール、五点減点!」 パーシーは監督生バッジを指でいじりながらパシッと言った。
「これでおまえにはいい薬になるだろう。探偵ごっこはもうやめにしろ。さもないとママに手紙を書くぞ!」パーシーは大股で歩き去ったが、その首筋はロンの耳に負けず劣らず真っ赤だった。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第9章:壁に書かれた文字
主な活躍
「僕は首席の監督生」
ホグワーツ在学中のパーシーは典型的な優等生タイプである。7年生の際には「首席と監督生」という学業ではこの上ないほど名誉な功績を手に入れている。
魔法省での出世
パーシーはホグワーツを卒業した後、魔法省に就職したが、勤務2年目で魔法大臣の秘書官に抜擢される。政界における「秘書」大臣の仕事を間近で見ることができるため、非常に重要なポジションである。勤務2年目の人間が、魔法大臣の側近として仕事ができるのは、大きな出世であると言える。
ホグワーツでの戦闘
パーシーはホグワーツでのヴォルデモート卿陣営との最終決戦に参加し、勝利に貢献した人物の一人である。映画版のハリポタではほとんど描かれていないが、原作版では家族・友人・ホグワーツのために最後まで勇ましく戦った。その様子は『ハリー・ポッターと死の秘宝』で次のように描かれている。
「ルックウッド!」
角を曲がったところで、パーシーが牡牛のようなうなり声を上げ、生徒二人を追いかけている背の高い男に向かって突進した。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第32章:ニワトコの杖
交友関係
ホグワーツ在学中の恋人
パーシーには恋人がいた。相手はレイブンクローの同級生ペネロピー・クリアウォーターという女性である。同じく監督生であり、マグル生まれの魔女の一人である。
原作の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、パーシーとペネロピーが夜の教室で密会している様子をジニー・ウィーズリーに目撃されている。ジニーはその時の様子を次のように語っている。
「パーシーは夏休みの間、ずっとこの人にお手紙書いてたわけ。学校のあちこちで、二人でこっそり会ってたわ。ある日、二人が空っぽの教室でキスしてるところに、たまたまあたしが入っていったの。ペネロピーが――ほら――襲われた時、パーシーはとっても落ち込んでた。みんな、パーシーをからかったりしないわよね?」
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第18章:ドビーのご褒美
意外と、やることはしっかりやっている。さすがウィーズリー家といったところである。
家族との絶縁
原作の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から『ハリー・ポッターと死の秘宝』まで、パーシーは家族と絶縁していた。そのため、クリスマスには帰省もしておらず、またビル・ウィーズリーとフラー・デラクールの結婚式にも参加していない。
絶縁の原因は、ダンブルドア側についた家族と、魔法大臣のファッジ側についたパーシーとの間で意見の食い違いが起きたからである。原作では相当な言い争いがあったと描かれている。
「パーシーが親父と言い争いをしたんだ」フレッドが言った。
「親父が誰かとあんなふうに言い争うのを初めて見た。普通はお袋が叫ぶもんだ」
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第4章:グリモールド・プレイス十二番地