ウィーズリー家には家族の居場所や状況を検知する特殊な時計がある。
文字盤に場所や状況を示す「学校」や「仕事」「移動中」などの項目があり、
家族の名前が彫られた針がその場所を指し示すことで、その人の状況が分かる魔法アイテムだ。
それではホグワーツの戦いで命を落としたフレッドの針は、今どこにいるのだろうか。
死んでしまったウィーズリー家のメンバーがどうなっているのか考えてみたいと思う。
ウィーズリー家の時計とは?
「ウィーズリー家の時計」とは、ウィーズリー家が持っている特殊な時計で、時間の代りに家族の居場所や状況を示す魔法アイテムである。作中ではウィーズリー家以外では登場していない。
能力
この魔法アイテムの能力は非常にシンプルで「家族の居場所を指し示す」というもの。
単純な能力だが、大家族で家族の絆が強いウィーズリー家には欠かせないアイテムであり、ダンブルドアもこの時計の能力を高く評価している。
「しかし、もう知っておるかもしれん……あの素晴らしい時計が……」
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第21章:蛇の目(ダンブルドアのセリフ)
特徴
「ウィーズリー家の時計」の特徴はその文字盤に描かれた文字である。文字盤には少なくとも以下の項目があることが明らかになっている。(映画・原作の設定両方を含む)
- 家(Home)
- 学校(School)
- 仕事(Work)
- 歯医者(Dentist)
- 迷子(Lost)
- クイディッチ(Quidditch)
- 命が危ない(Mortal Peril)
- ベッド(Bed)
- 庭(Garden)
- 牢獄(Prison)
- 仕立屋(Tailor)
- 休日(Holidays)
金色の針が九本、 それぞれに家族の名前が彫り込まれている。文字盤には数字はなく、 家族全員がいそうな場所が書いてあった。「家」「学校」「仕事」はもちろん、「迷子」「病院」「 牢獄」 などもあったし、普通の時計の十二時の位置には、「命が危ない」と書いてある。八本の針がいまは「家」の位置を指していた。しかし、いちばん長いおじさんの針は、まだ「仕事」を指していた。
『 ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第10章:魔法省スキャンダル
考察①Lostの項目にいる説
ウィーズリー家の時計には「迷子」を意味する「Lost」という項目がある。一方「Lost」には別の意味もある。それは「失われた」という意味。
文字通りフレッド・ウィーズリーの命はホグワーツ戦いで「失われた」。そのため、ウィーズリー家の時計では、あの日以来、フレッドの針は「Lost」の項目に留まり続けている可能性がある。
もしそうだとすると、あの時計を見るたびにフレッドの死を思い出してしまうモリーとアーサーの心情を思うと心が痛む。できれば考えたくない説ではあるが、時計にかけられた魔法によっては「Lost」の項目にフレッドがいる可能性もあり得るだろう。
考察②Homeの項目にいる説
一方、あの時計には「Home」の項目もある。ウィーズリー家のメンバーが「隠れ穴」と称される自宅にいる際は、この項目に針が集まることになる。
フレッドは無言の帰宅となってしまったが、ウィーズリー家のメンバーであることには変わりない。もしかすると、フレッドの遺体(もしくは遺灰)は「隠れ穴」に帰ってきている可能性がある。その場合、フレッドの針が「Home」に戻って来ても何ら不思議ではない。
フレッドが家族のもとにいる、という安心感が、ウィーズリー家の絆の深さ・愛の深さを象徴している説だと言える。
考察③ジョージと同じところにいる説
「フレッドの針はジョージと同じところにいる」という説も考えられる。
映画版のハリポタでは、フレッドとジョージは2人で一本の針となっていた。
そのため、映画の設定から考察すると「生きているジョージの居場所がフレッドの居場所」ということになるのが自然だと思われる。
いつも一緒に行動していた双子であれば、このような説も考えられなくはない。
むしろ家族愛の深さを感じる説だと言える。
一方で、これはあくまで「映画の設定」を元にした説である。
原作ではフレッドの針とジョージの針はそれぞれ分かれていることが示唆されている。
なぜなら、原作のハリポタでは時計の針は「9本」と描かれており、これは家族全員の人数と一致するからだ。個人的には好きな説ではあるが、あくまでも映画の設定を前提にしていることは念頭に置いておきたい。
金色の針が九本、 それぞれに家族の名前が彫り込まれている。
『 ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第10章:魔法省スキャンダル
YouTubeでの考察
本件はYouTubeでも考察を紹介している。
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