ホグワーツでは様々な授業が行われ、魔法使いの子ども達を教育している。
開講されるクラスは「必修科目」と「選択科目」に分かれており、
1・2年生は必修科目のみで、3年生以上になると「選択科目」を履修できる。
(必修科目をすべて履修したがる猛者もいる。)
また5年生の期末に行われる「フクロウ試験」の結果次第で、6年生で受講できる科目が変わる。「フクロウ試験」で基準以上の成績を取ると、希望に応じて授業の科目を継続できるが、基準以下だと履修を断念せざるを得ない状況になる場合もある。
ホグワーツの必修科目(1年生~5年生)
変身術
変身術は魔法によって物体を異なる物体や物質に変身させる魔法。
魔法界の中でも高度な分野の魔法であり、向き・不向きがはっきりと分かれる科目である。
始めはボタンやマッチ、グラスなどを小動物に変身させるような初歩から学ぶ。
対象が大きくなったり、複雑な構造を持つようになると次第に難しくなるため、
習得するには基礎をしっかりと学び、継続的な訓練が必要である。
- 教員:ミネルバ・マクゴナガル
呪文学
呪文学は幅広い魔法を学ぶクラスである。
「浮遊術(ウィンガーディアム・レビオ―サ)」や「呼び寄せ呪文(アクシオ)」
杖先から水を出す「水増し呪文(アグアメンティ)」など、多種多様な呪文を学習する。
変身術と比較すると、日常生活で幅広く利用できる魔法を学ぶイメージで、
杖の使い方や呪文の実用的な利用を目的にしているような授業内容である。
呪文によっては難しいものもあるが、練習を重ねることで比較的習得しやす様子が描かれている。
- 教員:フィリウス・フリットウィック
魔法薬学
魔法薬学は魔法特性を持つ動植物を利用して、魔力を持つ薬品を作ることを学ぶ授業である。
魔法薬はハリポタ魔法界では広く用いられており、「おできを治す薬」などの比較的簡単はものは
自身で調合する魔法使いも少なくない。
得意・不得意がはっきりと分かれる科目で、「手順を守り、正確な分量の材料を的確に煮込む」
といった繊細な作業を要する。また「未知の魔法薬を理論を用いて解析し、解毒剤を作る」という
技術も必要になるため、論理的な思考能力と材料に関する知識、そして独創性が求められる。
- 教員:セブルス・スネイプ → ホラス・スラグホーン
闇の魔術に対する防衛術
闇の魔術に対する防衛術は、闇の魔法や闇の生物からの防衛方法を学ぶ授業である。
また闇の魔法使いとの決闘を想定した授業が行われる場合もある。
ホグワーツではあるきっかけ をさかいに毎年担当教員が変更になる。
そのため授業の進行や内容にバラつきがある。
リーマス・ルーピンが授業を担当した際は、ボガートやレッドキャップ、グリンデロー
といった闇の生物への対応を学ぶ授業が多かった。
一方、マッド-アイ・ムーディーが担当した際は、許されざる呪文について
実戦形式で学習する機会が設けられた。
薬草学
薬草学は魔法特性を持つ植物の扱い方を学ぶ授業である。
魔法界には様々な魔法植物が棲息しており、魔法界の生活を支える一部となっている。
それらの正しい扱い方・危険性・繁殖方法などを学ぶ。
授業は実習形式が多く、毎回様々な植物を実際に触れながら学ぶことができる。
- 教員:ポモーナ・スプラウト
天文学
天文学は、星座や惑星の動きを学ぶ授業である。
授業は主に夜中に行われ、生徒は望遠鏡を覗きながら天体の位置や動きを観察する。
天文学は魔法と関係ないと思われがちであるが、「占い学」と関連がある。
能力のある占い師であれば、天体の動き・位置・輝きの強弱によって未来を占うことができる。
ケンタウロスは主にこの方法で未来を読むことを得意としている。
- 教員:オーロラ・シニストラ
魔法史
魔法史はその名の通り、魔法使いの社会の歴史を学ぶ授業である。
授業は講義形式で、紀元前の魔法使いの生活やゴブリンとの戦争、
現代魔法界の成立などを学ぶ。
我々マグルには魅力的だが、ホグワーツの生徒にはあまり人気が無いようで、
ハリーやロンは授業中に睡魔と戦うことで必死だった。
これには教員の授業が退屈だから、ということも大いに関係していると思われる。
というのも、この科目の担当はゴーストであり、語り口も単調で、集中力を保つことが難しい。
- 教員:カスバート・ビンズ(ゴースト)
ホグワーツの選択科目(3~7年生)
魔法生物学
魔法生物学では、魔法特性を持つ動物について学ぶ科目である。
ヒッポグリフ、ユニコーン、セストラル、ボウトラックルなど、魔法使いにとって有益な
動物について学ぶことが多い印象である。
- 教員:ルビウス・ハグリッド
占い学
占い学は、様々な方法で未来を見通す魔法を学ぶ科目である。
水晶玉、夢占い、茶の葉占いなど占いの方法は様々である。
魔法界において占いは一定の評価を得ている一方、不確かな分野であり、
本当に才能のある一部の魔法使いしか未来を見ることはできない。
そのため、多くの生徒は占い学から何かを学ぶことは難しい。
- 教員:シビル・トレローニー、フィレンツェ(ケンタウロス)
数占い学
数占いは数字を用いた占い方法を学ぶ科目である。
英語ではArithmancyと呼ばれ、古代ギリシャの学問に由来する。
数字や算術を用いて吉凶を占ったり、名前の文字数で運勢を見るといった内容であると思われる。
というのも、数占いの授業内容は原作でも明らかになっておらず、具体的な学習内容は推量の域を出ないのである。
マグル学
マグル学は、魔法使いの視点からマグルの社会・文化を学ぶ科目である。
具体的な授業内容は明らかになっていないが、マグル出身のハーマイオニーは
この科目を「とっても面白い」と評価していた。
日本人が国際的な視点で日本の社会や文化を分析する感覚に近いのだと思われる。
魔法使いはマグルとの関わりを極端に避けており、全く知識を持っていない人物が大半である。
そのため、マグルの事を学ぶには最適な授業であると思われるが、あまり人気はない様子。
- 教員:チャリティ・バーベッジ
古代ルーン文字学
古代ルーン文字学は、ルーン文字を学ぶ科目である。
ルーン文字は古代の魔法使いが用いた文字であり、遺跡や古代の書物に見られる。
具体的な授業の様子は明らかになっていないが、ハーマイオニーは好んで履修していた。
特別授業
ホグワーツでは、期間限定で対象者を絞った特別授業が開催されることがある。
飛行訓練(飛行術)
飛行訓練は、箒に乗る技術を学ぶ科目である。
箒は魔法使いにとっては日常的な乗り物であり、マグル界でいうところの
自転車もしくはスクーターといった立ち位置の乗り物である。
この科目に期末試験やフクロウ試験はない。
- 教員:ロランダ・フーチ
姿現わし練習コース
姿現わし/姿くらましを学ぶ特別授業。
魔法用から専門の指導員が訪れ、生徒に技術を教える。
対象は17歳以上、もしくは学期末までに17歳を迎える生徒のみである。
受講には費用12ガリオンが必須。
錬金術
錬金術は、鉛や銅などの卑金属を純金に変える魔法を学ぶ科目である。
魔法界でも特に高度な魔法であり、ホグワーツでは一定上の成績を修めた者が
希望する場合にのみ開講される特別な授業である。希望者が少ない場合も開催されないため、
ホグワーツでも学べる生徒はごく限られた優等生のみである。
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