基本プロフィール
フルネーム | ジネブラ・モリー・ウィーズリー(ジニーは愛称) |
生年月日 | 1981年8月11日 |
所属寮 | グリフィンドール |
杖 | 材木:イチイ、その他は不明 |
出自 | 純血 |
性格
ジニー・ウィーズリーはウィーズリー家の末っ子・末娘でウィーズリー兄弟の中の紅一点である。
彼女の性格は映画と原作ではかなり異なる。映画ではどちらかと言えば内気で、口数の少ない印象であるが、原作では活発で明るい女性として描かれている。
映画と原作の違いにも触れながらジニーの性格を紐解いていく。
明るく活発
映画版「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の印象から、ジニーが内気な性格であると思っている方も多いと思う。
しかし、原作ではジニーは明るく活発な女性である。原作ではウィーズリー兄弟(主にフレッドとジョージ)に混ざってふざけたり、ハーマイオニーやトンクスなど、同世代の女性とのおしゃべりに興じたりしている。
以下は原作の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で裁判にかけられたハリーが無罪になった際のジニーとフレッド&ジョージの様子である。映画の印象とはかなり異なるジニーの姿が描かれている。
ウィーズリーおばさんはエプロンで顔を拭っていたし、フレッド、ジョージ、ジニーは戦いの踊りのような仕種をしながら歌っていた。
「ホーメン、ホーメン、ホッホッホー……」
「たくさんだ! やめなさい!」ウィーズリーおじさんは怒鳴りながらも笑っていた。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第9章:ウィーズリーおばさんの嘆き
自分の意思をはっきり主張
ジニーは自分の意思をはっきりと主張する性格である。ウィーズリー家では年少・未成年ということもあり、年上の兄たちと同等に扱ってもらえないことが多々あり、その際に自分の気持ちをはっきり主張する性格が見て取れる。
以下はジニーが不死鳥の騎士団の会合に参加できなことを知った後の様子である。
「そう! ジニー――寝なさい!」 ジニーはおとなしく引かれては行かなかった。階段を上がる間ずっと、母親に喚き散らし、暴れているのが聞こえた。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第5章:不死鳥の騎士団
また原作の「ハリー・ポッターと死の秘宝」では未成年であることを理由に戦いへの参加を止められたときの描写である。ジニーは「ダンブルドア軍団のメンバーとして一緒に戦いたい」という意思を強く主張している。
「あなたは、まだ未成年よ!」 ハリーが近づいたとき、ウィーズリーおばさんが娘に向かって怒鳴っていた。
「私が許しません! 息子たちは、いいわ。でもあなたは、あなたは家に帰りなさい!」
「いやよ!」 ジニーは髪を大きく揺らして、母親にがっしり握られた腕を引き抜いた。
「私はダンブルドア軍団のメンバーだわ――」
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第30章:セブルス・スネイプ去る
物怖じしない強気
ジニーは物怖じしない強気な性格も持ち合わせている。「言うときは言う」という性格とも言えるかもしれない。ジニーのこのような性格は、度々ハリー達を助けている。
原作の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』では「ヴォルデモートに憑りつかれているのではないか」という不安に駆られたハリーに、自身の経験とハッキリとした言い方で意見を述べている。
「あら、それはちょっとおバカさんね」ジニーが怒ったように言った。
「『例のあの人』に取り憑かれたことのある人って、私以外にいないはずよ。それがどういう感じなのか、私なら教えてあげられるわ」 ジニーの言葉の衝撃で、ハリーはじっと動かなかった。やがて、その場に立ったまま、ハリーはジニーのほうに向き直った。
「僕、忘れてた」ハリーが言った。
「幸せな人ね」ジニーが冷静に言った。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第23章:隔離病棟のクリスマス
また「ハリー・ポッターと謎のプリンス」では、クィディッチの調子が上がらないロンとそれに対して強く言えないハリーに対して、強気な発言をしている。
「『エピスキー、唇癒えよ』。それから、ジニー、ロンのことをヘボなんて呼ぶな。君はチームのキャプテンじゃないんだし――」
「あら、あなたが忙しすぎて、ロンのことをヘボ呼ばわりできないみたいだったから、誰かがそうしなくちゃって思って――」 ハリーは噴き出したいのをこらえた。
『ハリ・ポッターと謎のプリンス』第14章:フェリックス・フェリシス
ハリーの前では内気?
基本的に活発で芯のある性格をしているジニーであるが、一時期はハリーの前では内気であった。上手くしゃべれなかったり、極端におどおどしたり、顔が真っ赤になるなど、ハリーの前だけ人見知りになっていた。
朝食をとりにロンと一緒に台所に下りていくと、ウィーズリー夫婦とジニーがもうテーブルに着いていた。ハリーを見たとたん、ジニーはオートミール用の深皿を、うっかり引っくり返して床に落としてしまい、皿はカラカラと大きな音をたてた。ハリーがジニーのいる部屋に入ってくるたびに、どうもジニーは物を引っくり返しがちだった。テーブルの下に潜って皿を拾い、またテーブルの上に顔を出した時には、ジニーは真っ赤な夕日のような顔をしていた。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第4章:フローリッシュ&ブロッツ書店
一方、原作の『不死鳥の騎士団』からはハリーとも普通に話せるようになった。というのも、ジニーにも恋人ができたり、ハリーとどう接したらよいか考えた結果である。
主な活躍
ダンブルドア軍団
ジニーはダンブルドア軍団のメンバーのひとりであり、設立時の初期メンバーである。
ホグワーツがヴォルデモート政権に乗っ取られた際は、リーダー格のひとりとしてネビルやルーナとともに反乱活動を指揮していた。
クィディッチの選抜メンバー
ジニーはグリフィンドールのクィディッチ選手としても知られている。原作では「不死鳥の騎士団」からシーカーに抜擢され、数々の勝利に貢献している。
ジニーのクィディッチの腕前は次のように評価されている。
「君とフレッドとジョージよ」アンジェリーナがもどかしげに言った。
「別なシーカーを見つけた!」
「誰?」ハリーはすぐ聞き返した。
「ジニー・ウィーズリー」ケイティが言った。 ハリーは呆気に取られてケイティを見た。
「うん、そうなのよ」アンジェリーナが杖を取り出し、腕を曲げ伸ばししながら言った。
「だけど、実際、かなりうまいんだ。もちろん、君とは段違いだけど」アンジェリーナは非難たらたらの目でハリーを見た。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第21章:蛇の目
交友関係
レイブンクローの親友
ジニーはレイブンクローの同級生「ルーナ・ラブグッド」と親友である。2人の交友関係は原作の「不死鳥の騎士団」で初めて明らかになった。
ジニーが戸を開けてトランクを中に入れた。ハリーとネビルが続いた。
「こんにちは、ルーナ」ジニーが挨拶した。
「ここに座ってもいい?」
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第10章:ルーナ・ラブグッド
能力・特技
強烈な呪いの威力
ジニーは呪いの名手としての一面もある。原作では「コウモリ鼻糞の呪い」という魔法の威力が凄まじい様子が描かれており、フレッド&ジョージも恐れる程である。またその威力を見初められた結果、スラグホーンが主催する「スラグ・クラブ」に招待された。
余談だが、ジニーの使用している杖の材木は「イチイ」である。この素材はヴォルデモートが使っていた杖と同じであり、強力な力を持つ杖に使われる。
もしかすると、ジニーの呪いの威力はこの杖との相性もあいまって実現したものかもしれない。
クィディッチのセンス
前項でも述べたが、ジニーのクィディッチの腕前はかなりのレベルである。それもあって、物語完結後はプロのクィディッチ選手として活躍したことが描かれている。