基本プロフィール
フルネーム | ネビル・ロングボトム(ミドルネームは不明) |
生年月日 | 1980年7月30日 |
所属寮 | グリフィンドール |
杖 | 最初の杖:父親のおさがり 2本目の杖:サクラの材木、ユニコーンの毛、33センチ |
出自 | 純血のロングボトム家 |
性格
自信がない
ネビル・ロングボトムは映画でも原作でも自信の無さが目立つキャラクターである。ネビルもそのことを自覚しており、長い間コンプレックスに感じていた。
ネビルがここまで自分に自信がない理由は明確には描かれていないが、恐らく育ての親である祖母のオーガスタス・ロングボトムの教育が影響している可能性がある。
祖母に厳しく育てられたことと、期待に答えようとするプレッシャーとそれに応えられないギャップが、劣等感を生んだと考えられる。
しっかりポンコツ
自分に自信がないネビルであるが、残念ながらしっかりポンコツである。以下にネビルの「やらかし」を列挙してみる。
- 箒に乗る「飛行訓練」の授業で暴走して怪我をする
- ペットのヒキガエル(トレバー)をよく逃がす
- 寮に入る合言葉を覚えられない
- 合言葉を忘れないようメモし、その紙を失くす(原作ではそれをシリウス・ブラックが拾い、寮への入室事件を招いてしまう)
- 自分の耳をサボテンに移植する
自信と実力
劣等感の塊のようなネビルであったが、『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』からはダンブルドア軍団の活動を通じて徐々に自信をつけていく様子が描かれている。
『ハリーポッターと死の秘宝』ではヴォルデモート陣営の支配下となっていたホグワーツでダンブルドア軍団の実質的なリーダーとして反乱活動を行うなど、行動力とリーダーシップを発揮するようになった。
「カロー兄妹は、僕たちがどうやって連絡し合うのか全然見破れなくて、頭に来てたよ。僕たち、夜にこっそり抜け出して、『ダンブルドア軍団、まだ募集中』とか、いろいろ壁に落書きしていたんだ。スネイプは、それが気に入らなくてさ」
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第29章:失われた耳飾り
主な活躍
ネビルの活躍は『ハリーポッターと賢者の石』から描かれている。劣等感を抱えてはいたものの、主体的に行動できる性格は登場当時から発揮されていたのだ。
ヴォルデモート討伐
- 魔法省の戦いでデスイーター達と交戦
- ダンブルドア軍団のリーダーとしてヴォルデモート政権下のホグワーツで反乱活動を指揮する
- 「必要の部屋」をヴォルデモート陣営との決戦の前線基地として拡張する
- ヴォルデモートを前に徹底抗戦を宣言し味方を鼓舞
- グリフィンドールの剣でナギニ(分霊箱)を破壊する
ホグワーツでの生活
- 賢者の石を守るために寮を抜け出すハリー達と対峙し、味方に立ち向かう勇気を示す(結果、グリフィンドールが寮対抗で優勝する)
- ハリーに「鰓昆布」を渡しトライウィザードトーナメントでの活躍に貢献する(映画版のみ)
交友関係
ネビルの交友関係はハリーなど主要キャラクターやルームメイトであることが多い。一方、ダンブルドア軍団の活動を通じて他の寮生とも交流を深めている。
主な友人
- ルーナ・ラブグッド
- ディーン・トーマス
- シェーマス・フィネガン
- ジニー・ウィーズリー
その他の交友関係
- ルビウス・ハグリッド
- アバーフォース・ダンブルドア
原作では「アブ」と呼ぶ仲で、頻繁に交流していたことを示唆する様子が描かれている。
能力・特技
勇気と正義感
ネビルはグリフィンドール生にふさわしい勇気と正義感を持ち合わせた人物である。必要に迫られれば、友人のために主体的・積極的に行動することができる。
それは『ハリー・ポッターと死の秘宝』でネビルがグリフィンドールの剣を呼び出したシーンに象徴されている。
素早い滑らかな動きで、ネビルは自分にかけられていた「金縛りの術」を解いた。炎上していた帽子が落ち、ネビルはその奥から何か銀色の物を取り出した。輝くルビーの柄――。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第36章:誤算
薬草学の知識
ネビルは薬草学が得意で、広範な知識と実技能力を持っている。そのことは教授のスプラウト先生にも認められており、さらにフクロウ試験でも最優秀成績を修めたことが示唆されている。
「スプラウト先生は、あなたがO・W・Lで『優・O』を取って授業に戻ることをお喜びになるでしょう。(中略)」
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第9章:謎のプリンス(マクゴナガル先生のセリフ)
さらにホグワーツを卒業した後、ホグワーツで薬草学の教鞭をとっている様子が描かれている。
「学校の外ならね。だけど学校ではロングボトム教授なんだよ。『薬草学』の教室に入っていって、先生に『よろしく』なんて言えないよ……」
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第36章:十九年後(ハリーの息子ジェームズ・ポッターのセリフ)