基本プロフィール
ザカリアス・スミスは原作の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から登場するハッフルパフの生徒である。映画でも同様に登場しているが、特段セリフや活躍が描かれていない。
フルネーム | ザカリアス・スミス |
生年月日 | 1980年4月21日~8月31日の間 |
所属寮 | ハッフルパフ |
杖 | 不明 |
出自 | 純血または半純血 |
性格
ザカリアス・スミスの性格は、一言で言えば、悪い。
ハリー達に何かと突っかかり、その度に冷淡にあしらわれている。ハリー、ロン、ハーマイオニーははっきりと「好きじゃない」と明言しており、スリザリン生以外でこれほど嫌われたキャラクターは珍しい。
「あのザカリアスの野郎、癪なやつだ」遠くに小さく姿が見えるザカリアス・スミスの背中を睨みつけながら、ロンが言った。
「私もあの人はあんまり好きじゃない」ハーマイオニーが言った。
『ハリ・ポッターと不死鳥の騎士団』第16章:ホッグズ・ヘッドで
コミュニケーションに難あり
ザガリアスは対人コミュニケーションに難があると言える。
自分の考えや要望をストレートに伝え、その言い方や内容が相手の癇に障る事が多々ある。
無神経な発言を繰り返し、本人はそのことにまったく気が付いていないタイプだと考えられる。(こういう人間に一度は遭遇したことがある方も多いだろう)
例えばダンブルドア軍団の会合で、ハリーが「武装解除の呪文(エクスペリアームズ)」を練習しようと提案した際、「それが何の役に立つ?」と発言し、ハリーを苛立たせた。
「おい、おい、頼むよ」ザカリアス・スミスが腕組みし、呆れたように目を天井に向けた。 「『例のあの人』に対して、『武器よ去れ』が僕たちを守ってくれると思うのかい?」
「僕はやつに対してこれを使った」ハリーは落ち着いていた。
「六月に、この呪文が僕の命を救った」 スミスはぽかんと口を開いた。ほかのみんなは黙っていた。
「だけど、これじゃ君には程度が低すぎるって思うなら、出て行っていい」ハリーが言った。
『ハリ・ポッターと不死鳥の騎士団』第18章:ダンブルドア軍団
他人を見下す
またハリーがスネイプと密かに「閉心術」の特訓を行っていた際、それを秘密にするために「スネイプと魔法薬の補習」とハリーが誤魔化したシーンがある。その時ザガリアスは明らかにハリーを見下す態度を取った。
「君が、魔法薬の補習?」玄関ホールで昼食後にハリーを追い詰めたザカリアス・スミスが、バカにしたように聞き返した。
「驚いたな。君、よっぽどひどいんだ。スネイプは普通、補習なんてしないだろ?」
こっちがイライラする陽気さで、スミスがすたすた立ち去る後ろ姿を、ロンが睨みつけた。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第24章:閉心術
主な活躍
ダンブルドア軍団のメンバー
ザガリアスはダンブルドア軍団の初期メンバーである。
上記の様に嫌われていながらも、ダンブルドア軍団の会合で決闘や防衛術の技術を磨いた。
性格には難があるが、自身の興味や役に立ちそうなことには積極的なのかもしれない。
クィディッチの解説者
ザガリアスは原作の『謎のプリンス』で一時的にクィディッチの実況を担当した。
ハリーは箒から首を伸ばし、解説者の演台を見た。痩せて背の高い、鼻がつんと上を向いたブロンドの青年がそこに立ち、かつてはリー・ジョーダンの物だった魔法のメガホンに向かってしゃべっていた。ハッフルパフの選手で、ハリーが心底嫌いなザカリアス・スミスだとわかった。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第14章:フェリックス・フェリシス
その時の試合はグリフィンドール対スリザリンであったが、グリフィンドールに対し否定的な解説を行った。その報復として、試合終了後、ジニー・ウィーズリーがザガリアスめがけて箒で特攻を行った。ザガリアスの実況がどれほど不愉快だったかが分かる。
「ジニー、どこに行くんだ?」ハリーが叫んだ。 選手たちが空中で塊になって抱きつき合い、ハリーが身動きできないでいると、ジニーだけがそこを通り越して飛んでいった。そして大音響とともに、ジニーは解説者の演台に突っ込んだ。観衆が悲鳴を上げ、大笑いする中、グリフィンドール・チームが壊れた演台の脇に着地してみると、木っ端微塵の下敷きになって、ザカリアスが弱々しく動いていた。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第14章:フェリックス・フェリシス
交友関係
ハッフルパフ生との交友
同じハッフルパフ寮のアーニー・マクミランやハンナ・アボットと交流があったことが示唆されている。特にアーニーとは親しい様子だった。
一方、上記のように正確に難がある人間だけに、どのような親密具合であったかは不明である。グリフィンドール生には見せない「ザガリアスの良さ」があったのかもしれない。