実は最強!?ウィーズリー家兄弟は全員優秀!

考察&解説
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ハリーポッターシリーズに登場するウィーズリー兄弟。
六男一女の兄弟で魔法界でもホグワーツでも存在感のある一家だ。
一方、「ウィーズリー家は貧乏」「赤毛でそばかす」「おさがりの学用品」などマイナスなイメージがあり、魔法界でもそういった評判が定着している。

しかし、ウィーズリー家の子どもたちは、全員優秀なのだ。
マルフォイ家や他の純血氏族と謙遜がないくらい才能豊かな一家である。

この記事ではそんなウィーズリー家の優秀さを兄弟ひとりひとりに焦点を当ててみていきたいと思う。

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長男:ビル・ウィーズリー

成績優秀・品行方正な学生時代

長男のビル・ウィーズリーはホグワーツ在学中の功績がめざましい。
以下はホグワーツ在学中にの功績である。

  • ホグワーツの監督生に選出される
  • 7年時に首席となる

「監督生」は品行方正な生徒が選ばれる特権的な立ち位置である。下級生の手本となることはもちろん、寮生を指導したり、学校内の風紀を健全に保つなどの役割を担う。そのため、教員からの評価や信頼が厚い人物が選ばれる。ビルはこの点において文句のつけようがないほど、適任だったのだろう。

卒業後は大手銀行に就職

ビルはホグワーツ卒業後「グリンゴッツ銀行」に就職した。グリンゴッツは小鬼が経営するイギリス最大の金融機関であり、魔法界の経済の要と言っても過言ではない。

ビルはそこで「呪い破り」としてながらくエジプトで勤務していた。「呪い破り」とは古代の魔法使いが財宝を守るために施した魔法を解除する専門職である。闇の魔術、変身術、反対呪文など高度で広範囲の魔法の知識が要求される専門職だ。そこでの仕事を得られたということは、魔法界ではかなり優秀な人物であることが分かる。

また高いコミュニケーション能力も持ち合わせていることが推察できる。グリンゴッツには多くのゴブリンが働いているが、魔法使いとコブリンは文化や商習慣の違いから、対立することが多い。グリンゴッツで働くには、そういたゴブリン達と協力する必要がある。そのため、異文化・異種族に対する理解と物事を円滑に進めるためのコミュニケーション能力は相当なレベルだと考えられる。

イケメン

ビル・ウィーズリーはイケメンだ。
ハリーポッターの世界で「容姿が優れている」と描写される人物は極めて少ない。他の例を上げればトム・リドルセドリック・ディゴリーギルデロイ・ロックハートくらいである。

ハリーはビルと初めて出会った際、次のような感想を述べている。
これもうハリー惚れてるだろ。

ところが、ビルは――ぴったりの言葉はこれしかない――かっこいい。背が高く、髪を伸ばしてポニーテールにしていた。片耳に牙のようなイヤリングをぶら下げていた。服装は、ロックコンサートに行っても場違いの感がしないだろう。ただし、ブーツは牛革ではなくドラゴン革なのにハリーは気づいた。
『ハリーポッターと炎のゴブレット』第5章:ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ

またその容姿から、美人と評判であり少々高飛車なフラー・デラクールが初めて会った瞬間から並々ならぬ興味を示している。

フラー・デラクールが、相当関心がありそうな目で、母親の肩越しに、ビルをちらちら見ているのにハリーは気がついた。フラーにとっては、長髪も牙のイヤリングもまったく問題ではないのだと、ハリーは思った。
『ハリーポッターと炎のゴブレット』第31章:第三の課題

次男:チャーリー・ウィーズリー

クィディッチでの功績

チャーリー・ウィーズリーの学生生活の活躍はクィディッチであろう
長らく不振が続いていたグリフィンドール寮のクィディッチ・チームのキャプテンを導いて、リーグ優勝を成し遂げた人物である。ちなみにポジションはシーカーで、ハリーと共通点がある。

またチャーリーがチームから卒業してから、グリフィンドールは再度不振に陥ってしまう。それゆえ、チャーリーはグリフィンドールに奇跡的な優勝をもたらした伝説的人物として語り継がれている。

グリフィンドールが最後に優勝杯を取ったのは、伝説の人物、チャーリー・ウィーズリー(ロンの二番目の兄)がシーカーだった時だ。
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』第15章:クィディッチ優勝戦

監督生に選ばれる

チャーリーも監督生に選ばれている。
クィディッチのキャプテンと監督生という称号は長男のビル以上である。

魔法生物の扱い

チャーリーは魔法生物の扱いに非常に長けていたことが示唆されている。
同じく魔法生物を相手に仕事をしているハグリッドがチャーリーをかなり気に入っていることから、2人は魔法生物に関して意見が合う部分があるのだろう。

「チャーリー兄貴はどうしてる?」とハグリッドがロンに尋ねた。 「俺は奴さんが気に入っとった――動物にかけてはすごかった」
『ハリーポッターと賢者の石』第8章:魔法薬の先生

「おっ、チャーリーがいるじゃねえか! 俺は昔っからあいつが気に入っとってな――ヘイ! チャーリー!」
『ハリーポッターと死の秘宝』第7章:アルバス・ダンブルドアの遺言(ハグリッドのセリフ)

ドラゴンの研究者

上記のように魔法生物の扱いに長けていたチャーリーはドラゴンの研究者(ドラゴン・キーパー)として働いている。勤務先はルーマニアで、ドラゴンの保護と研究の中心地である。

ドラゴンは攻撃的な性格であり、それを管理するには専門的な知識と魔法の技術を必要とする。チャーリーの専門職は魔法界でもかなり珍しい仕事であると言えるだろう。

三男:パーシー・ウィーズリー

首席の監督生

パーシーを一言で表せば生真面目な頭脳派だ
勉強ができることは「首席」に選ばれたことから分かるが、学校での行儀のよさも評価されており、その結果「監督生」に選ばれている。

一方、頭が良く規則に厳格な性格であるため、少々頭でっがちだったり、融通が利かない面もあるが、そういった生真面目な性格はホグワーツ卒業後の仕事に生かされていると考えられる。

魔法省大臣の秘書

パーシーの卒業後の就職先は魔法省だが、2年目にして魔法大臣の秘書官に抜擢されている。秘書というと脇役のイメージであるが、政界において秘書は重要なポジションであり、出世街道といっても過言ではない。パーシーの生真面目な性格は、お役所仕事には向いているのだろう。

四男・五男:フレッド&ジョージ・ウィーズリー

クィディッチの選抜選手

フレッドどジョージはグリフィンドールのクィディッチ・チームで長くビーターを務めた。3年時にはすでにレギュラー入りしていることから、チームへの在籍期間はかなり長いと考えられる

ビーターは競技場を飛び回るブラッジャーをこん棒で打ち返し、味方選手を守ったり、相手選手を妨害する役割であり、体格の良さとヒッティングのセンスが要求される。上級生を差し置いて3年時(13歳)でレギュラー入りしているのは、相当な腕前であることが分かる

ホグワーツを退学後に起業

フレッドとジョージの功績と言えば、ウィーズリー・ウィザード・ウィーズという専門店を開業したことだろう。この店は魔法界の悪戯グッズやジョークグッズを専門に扱うお店だ。ホグワーツを退学し、ダイアゴン横丁に店を構えてから大繁盛している様子が描かれている

「君のママが、店は流行ってるって言ってたけど」ハリーが言った。
「フレッドとジョージはほんとに商才があるって言ってた」
「それじゃ言い足りないぜ」ロンが言った。
「ガリオン金貨をざっくざく掻き集めてるよ。早く店が見たいな。僕たち、まだダイアゴン横丁に行ってないんだ。だってママが、用心には用心して、パパが一緒じゃないとだめだって言うんだよ。ところがパパは、仕事でほんとに忙しくて。でも、店はすごいみたいだぜ」
『ハリーポッターと謎のプリンス』第5章:ヌラーがべっとり

学校生活では「監督生」や「首席」には選ばれなかったものの、型にはまらない破天荒な行動で活躍している点が、ウィーズリー兄弟のなかでも印象的な人物であると言える。

六男:ロン・ウィーズリー

ロンは、いつも美味しそうにご飯を食べる。
それだけで偉いのだ。

引用:ワーナーブラザース(ハリーポッターと不死鳥の騎士団)

長女:ジニー・ウィーズリー

呪の腕前

ジニーの学業成績など、ホグワーツでの様子はあまり描かれていない。しかし、特筆すべき点としては「呪いの腕前」が挙げられる。たびたび上級生や教員も驚かす程、強力な魔法を披露している。特に強力なのは「コウモリ鼻糞の呪い」で、フレッドとジョージも怯える程だ。

「うん。大きさで力は測れない」ジョージが言った。「ジニーを見ろ」 「どういうこと?」ハリーが聞いた。 「あの子の『コウモリ鼻糞の呪い』を受けたことがないだろう?」
『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』第6章:高貴なる由緒正しきブラック家

ジニーの「コウモリ鼻糞の呪い」はスラグホーンにも認められるほど強烈だ。

「ブレーズ、気をつけたほうがいい! こちらのお嬢さんがいる車両を通り過ぎるときに、ちょうど見えたんですよ。それは見事な『コウモリ鼻糞の呪い』をかけるところがね! わたしなら彼女には逆らわないね!」
『ハリーポッターと謎のプリンス』第7章:ナメクジ・クラブ(スラグホーンのセリフ)

クィディッチの才能

ジニーはクィディッチの才能にも恵まれている。
原作ではシーカーとチェイサーの両方でプレーした経験がある
複数のポジションをこなせる人物はそう多くはないと言える。ハリーでさえ、シーカー以外のポジションを担当したことはない。

ジニーの腕前について、原作では次のように語られている。

「だけど、実際、かなりうまいんだ。もちろん、君とは段違いだけど」
『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』第21章:ライオンと蛇(アンジェリーナのセリフ)

シーカーとしての腕前は「ハリー程ではない」と言われているものの、ジニーの戦績は良く、何度もグリフィンドールに勝利をもたらし、優勝決定戦でスニッチを獲得したこともある。

プロのクィディッチ選手として活躍

ホグワーツを卒業したジニーは、プロのクィディッチ・チームで選手として活躍した。ウィーズリー兄弟には多くのクィディッチ・プレイヤーがいたが、プロ入りしたのはジニーだけである。

クィディッチは魔法界では最も人気のあるスポーツだ。
その中でプロになるということは、マグル界で言えば野球やサッカー選手になるのと等しい功績であると言えるだろう。

まとめ

以上のように、ウィーズリー家の子ども達は様々な才能に恵まれ、それを遺憾なく発揮して活躍していることが分かる。ウィーズリー家のマイナスイメージは、ほとんど迷信と言ってもよいほどである。

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