ハリポタファンの間でひそかに囁かれている説がある。
それは「ダドリーが魔女と結婚した」というもの。
しかもその相手がハリーの元カノであるとまで噂されている。
今回はその説の真偽を検証していきたい。
ダドリーについて簡単におさらい
ダドリーこと、ダドリー・ダーズリーはハリーの従兄で、16年間同じに屋根の下で暮らした人物である。マグルの家庭で生まれ育った典型的な非魔法族である。ハリーの従兄であり、叔母にあたるリリー・ポッターの甥っ子だが、魔法が使えるような素質はない。完全なマグルである。
映画版のハリポタではかなりあっさりした別れだったが、原作では『ハリー・ポッターと死の秘宝』でハリーと別れる前に握手をして互いの無事を祈り、和解している。
『ハリー・ポッターと呪いの子』では、お互いに家族を持つようになると、時々顔を合わせる間からになっているようだ。幼少期の関係性とはだいぶ異なり、互いを尊重しあう健全な仲になっている。
ダドリーが結婚した魔女は誰?
そんなダドリーの結婚相手が「ハリーの元カノではないか」という説が囁かれている。ハリーの元カノといえば、「チョウ・チャン」である。
チョウ・チャンはホグワーツのレイブンクロー出身の魔女で、ハリーの一学年上の魔女である。アジア系の女性で、原作では「とびきり可愛い女の子」と描写されている。
ハリーとチョウの交際は『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』のほんの数か月であるが、ハリーにとっては長らく片思いだった初恋の相手だった。ハリーはチョウと交際することで「女性との接し方」と「それがいかに難しいことか」を学んだのだ。
「ダドリーが魔女と結婚した説」の根拠は?
ダドリーとチョウ・チャンのカップリング説はどのような根拠を元に生まれたのだろうか。実はJKローリングのインタビューでの発言が元になっている。
根拠①チョウ・チャンがマグルと結婚したという後日談
『ハリー・ポッター』の物語完結後、JKローリングはインタビューで「チョウはマグルと結婚した」と発言したのだ。マグルと魔女の結婚はあり得ないことではないが、珍しい事例である。筆者はこの後日談を聞いたときは驚いた。
チョウ・チャン?彼女はマグルと結婚したよ。
引用:https://web.archive.org/web/20190403083218/http://blog.nola.com/living/2007/10/new_orleans_students_give_rowl.html
チョウ・チャンとダドリーのカップリング説は「この結婚相手のマグルがダドリーではないか」という憶測から生まれているのだ。
魔法界を知るダドリーなら良い相手なのでは…?
「ダドリーとチョウ・チャンの結婚説」は上記の根拠がすべてである。
正直これだけでこの説を受け入れるのは難しい。
とはいえ、あくまでも想像の範囲であればそれらしい理由は考えられる。
例えば、マグルと魔法使いの結婚は問題が生じるケースが多いのだが、魔法界について多少知識があるダドリーであれば、チョウにとっては良い相手なのではないだろうか?
というのも、魔法使いとマグルはお互いにとって異文化的存在である。
魔法使いとマグルの間には、文化・慣習・価値観・信仰など、異なる側面が多い。そのため、完全なマグルとの結婚は慎重に、尚且つリスクを覚悟し、お互いが理解しあう姿勢と歩み寄る努力が必要である。そうでなければ、マグルと魔法族の結婚は難しい。
マグルと魔法族の結婚生活は問題が多い
実際、マグルと結婚した魔法使い・魔女が問題を抱えていたケースがある。
- ミネルバ・マクゴナガル(マグルの父、魔女の母)
魔女の母親は、彼女が魔法族であることを告げず、マグルの夫と結婚したが、後に魔女であることを告白。そのことで信頼関係が崩れ、不和が生じた。
- ドローレス・アンブリッジ(マグルの母、魔法使いの父)
2人の間に生まれた息子がスクイブであり、そのことをドローレスが実の母親のせいにしたため、家族仲が悪くなる。その後、2人は離婚した。
- セブルス・スネイプ(マグルの父、魔女の母)
両親が喧嘩ばかりしており、そのことを気に病んでいる様子が描かれている。
もちろん、すべてのマグルと魔法族の結婚生活が破綻するわけでない。
リーマス・ルーピン、ニンファドーラ・トンクス、シェーマス・フィネガン、といった人物もマグルと魔法族の両親の家庭出身だが、彼らの結婚生活は順調のようである。
しかし、やはり魔法族とマグルの結婚にはリスクが生じる可能性は否定できない。そんな時、恋に落ちた相手がマグルであっても、魔法の世界に理解と知識があれば話は変わってくるだろう。その例が「ダドリーとチョウ・チャン」という可能性は、あり得ない展開ではない。
まとめ:ダドリーと魔女結婚は本当?
正直なところ、「考察」として取り上げるには根拠が薄いため、大々的に肯定はできない。
一方、この説を完全に否定することもできない。JKローリングが「結婚相手はダドリーじゃない」と言えばそれでまとまる話しではあるが、そういった後日談が無い以上、完全否定は難しい。
この説は本当かどうかより「この説を推すか推さないか」の判断になってくると思う。
本件についてはYouTubeでも取り上げているので、ぜひコメントで意見を寄せてくれると嬉しい。
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