- 「聖28一族」とは?
- 「聖28一族」は本当に純血なのか?
- 聖28一族のリストと主な人物
- ウィーズリー家(Weasley)
- アボット家(Abbott)
- エイブリー家(Avery)
- ブラック家(Black)
- ブルストロード家(Bulstrode)
- バーク家(Burke)
- カロー家(Carrow)
- クラウチ家(Crouch)
- フォーリー家(Fawley)
- フリント家(Flint)
- ゴーント家(Gaunt)
- グリーングラス家(Greengrass)
- レストレンジ家(Lestrange)
- ロングボトム家(Longbottom)
- マクミラン家(Macmillan)
- マルフォイ家(Malfoy)
- ノット家(Nott)
- オリバンダー家(Ollivander)
- パーキンソン家(Parkinson)
- プルウェット家(Prewett)
- ロジエール家(Rosier)
- ロウル家(Rowle)
- セルウィン家(Selwyn)
- シャックルボルト家(Shacklebolt)
- シャフィク家(Shafiq)
- スラグホーン家(Slughorn)
- トラバース家(Travers)
- ヤックスリー家(Yaxley)
「聖28一族」とは?
ハリー・ポッターの魔法界に登場する、「聖28一族(The Sacred Twenty-Eight)」。これは、「間違いなく純血」とされている、由緒ある魔法使いの家系を指す言葉です。
この名称は、純血主義者の魔法使い、カンタンケラス・ノットが1930年代に記した書物『純血一族一覧(Pure-Blood Directory)』に由来すると言われています。
ただし、「聖28一族」という設定は、物語完結後にハリー・ポッターの公式サイト「Wizarding World」で追加されたものです。そのため、原作小説にはこの名称は登場しません。ハリポタファンでも、この言葉を知らない人が多いのはそのためです。
「聖28一族」は本当に純血なのか?
『純血一族一覧』に記された28の家系は「間違いなく純血の家系」とされていますが、その信憑性は非常に低いと考えられています。この本は、当時の権力を持った純血主義者の魔法使いたちが、自分たちの優位性を主張するために作られた可能性が高いからです。
実際、この本が出版された1930年代には、すでに「純血」を謳う家系でも半純血の子孫が誕生していました。
- オリバンダー家:この時期に半純血が生まれています。
- マルフォイ家:純血を主張しながらも、マグル生まれと結婚した人物を家系図から意図的に削除していました。
このように、このリストはあくまで純血主義者の思想を反映したものであり、客観的な事実を正確に記したものではないのです。
聖28一族のリストと主な人物
ウィーズリー家(Weasley)
- ロン・ウィーズリー(ハリーの親友)
- アーサー・ウィーズリー(ロンの父/マグル製品不正使用取締局に勤める/マグル好き)
- モリー・ウィーズリー(ロンの母/旧姓は純血のプルウェット家)
- ビル・ウィーズリー(ウィーズリー家の長男/グリンゴッツの呪い破り/不死鳥の騎士団)
- チャーリー・ウィーズリー(ウィーズリー家の次男/ルーマニアでドラゴンの研究者/不死鳥の騎士団)
- パーシー・ウィーズリー(ウィーズリー家の三男/魔法国際協力部の秘書)
- フレッド・ウィーズリー(ウィーズリー家の四男/ホグワーツを自主退学後に起業)
- ジョージ・ウィーズリー(ウィーズリー家の五男/ホグワーツを自主退学後に起業)
- ジニー・ウィーズリー(ウィーズリー家の長女で末っ子)
- ローズ・グレンジャー・ウィーズリー(ロンとハーマイオニーの娘)
- ヒューゴ・グレンジャー・ウィーズリー(ロンとハーマイオニーの息子)
- ビクトワール・ウィーズリー(ビルとフラーの第一子/長女)
- ドミニク・ウィーズリー(ビルとフラーの第二子/次女)
- ルイ・ウィーズリー(ビルとフラーの第三子/長男)
アボット家(Abbott)
アボット家の一人ハンナ・アボットはハリーの同級生として登場。 1930年代には純血以外の魔法使いもしくはマグルと婚姻があるため、 ハリーポッター登場時は純血ではなくなっている。 ゴドリック谷にアボット家の墓がある。
- ハンナ・アボット(ハッフルパフ生)
- アボット夫人(ハンナの母親)
- ギファード・アボット(ホグワーツ城に肖像画がある/英:Giffard Abbott)
エイブリー家(Avery)
ハリポタの舞台となっている時代では闇の魔法使いが多い。
- エイブリー(名は不明/トム・リドルの同級生として登場/スリザリン出身)
- エイブリー(名は不明/スネイプの級友/神秘部の戦いに登場/スリザリン出身)
ブラック家(Black)
イギリス魔法界を代表する魔法使いの氏族。家訓は「純血よ永遠なれ」。 家訓からも分かるように純血主義を表立って掲げている一族である。 純血であることを誇示するため、マルフォイ家やウィーズリー家、レストレンジ家など、多くの純血氏族と親戚関係にある。
- シリウス・ブラック
- レギュラス・ブラック
- フィニアス・ナイジェラス・ブラック
- リサンドラ・ブラック(映画のみ登場/ブラック家のタペストリーに登場)
ブルストロード家(Bulstrode)
ブルスロード家のメンバーはハリーの同級生として原作初期から登場している。
- ミリセント・ブルストロード(ハリーと同級生/スリザリン生)
- ビオレッタ・ブルストロード(旧ブラック家/ブラック家のタペストリーに登場/映画のみ)
バーク家(Burke)
ハリーポッターの物語では闇の物品を扱う店「ボージン・アンド・バークス」の設立者として有名。またメロピー・ゴーントからスリザリンのロケットを買い取ったバークス家の人物が、ハリーが見た憂いの篩で登場している。
- カラクタス・バーク(ボージン・アンド・バークスの創業者)
- ベルヴィナ・バーク(ブラック家のタペストリーに登場/映画のみ)
- ハーバート・バーク(ベルヴィナの夫)
- エリザベス・バーク(ホグワーツに肖像画がある/映画のみ登場)
カロー家(Carrow)
主なカロー家の人物はハリーポッターと死の秘宝に登場する。
- アレクト・カロ―(デスイーター/マグル学の教授)
- アミカス・カロー(デスイーター/闇の魔術に対する防衛術の教授)
- フローラ・カロー(1990年代のホグワーツ生/映画オリジナルキャラ)
- ヘスティア・カロー(1990年代のホグワーツ生/映画オリジナルキャラ)
- ※アレクトとアミカスは日本語版では妹と兄となっているが、原作では不明。
クラウチ家(Crouch)
クラウチ家のメンバーは主にハリーポッターと炎のゴブレットに登場する。
また1990年代にはクラウチ家の末裔であるクラウチジュニアが死亡し氏が途絶えた。
- バーティミウス=バーティ・クラウチ・シニア(魔法国際協力部の局長)
- バーティ・クラウチ・ジュニア
- クラウチ夫人(クラウチ・シニアの妻)
フォーリー家(Fawley)
ハリーポッターシリーズの物語には登場しない家系。
現在も存続している家系なのか、すでに途絶えているのかは不明。
フリント家(Flint)
フリント家はハリーポッターの物語に初期から登場する。
- マーカス・フリント(スリザリン寮のクィディッチのキャプテン)
- アーシュラ・フリント(フィニアス・ナイジェラス・ブラックの妻)
- ジョゼフィーナ・フリント(1819-1827年の魔法大臣を務める/Wizarding Worldに記載)
ゴーント家(Gaunt)
ゴーント家はハリーポッターと謎のプリンスに登場。 物語では重要な役割を担う一家として扱われる。 サラザール・スリザリンの末裔でヘビ語使い「パーセルマウス」である人物が多い。
近親婚を繰り返し、身体的な障害を持つ子どもが多い。また代々受け継がれてきた財産を使い尽くし物語登場時にはボロボロの家屋に住み、凋落している様子が描かれている。
- マールヴォロ・ゴーント(トム・リドルの母方の祖父)
- モーフィン・ゴーント(トム・リドルの伯父)
- メロピー・ゴーント(トム・リドルの母)
グリーングラス家(Greengrass)
主にハリーポッターと呪いの子で登場。 ハリーポッターシリーズには一度だけ登場。
- アストリア・グリーングラス(ドラコ・マルフォイの妻)
- ダフネ・グリーングラス(アストリアの姉/ドラコと同学年)
レストレンジ家(Lestrange)
物語では悪役としての登場が多い。 また、ファンタスティックビーストシリーズにも登場。
- ベラトリックス・レストレンジ(デスイーター)
- ロドルファス・レストレンジ(デスイーター/ベラトリックスの夫)
- ラバスタン・レストレンジ(ロドルファスの弟)
- リタ・レストレンジ(ニュートの友人/テセウス・スキャマンダーの婚約者)
- コーヴァス・レストレンジ(リタの父親)
- ラドルファス・レストレンジ(1835-1814年の魔法大臣/Wizarding Worldに登場)
ロングボトム家(Longbottom)
ハリーポッターシリーズではハリーの友人、不死鳥の騎士団の協力者など多岐にわたり登場する一族。
- ネビル・ロングボトム(ハリーの友人/グリフィンドール生)
- オーガスタ・ロングボトム(ネビルの祖母/フランク・ロングボトムの母)
- フランク・ロングボトム(ネビルの父/不死鳥の騎士団の創設メンバー/元闇祓い)
- アリス・ロングボトム(ネビルの母/不死鳥の騎士団の創設メンバー/元闇祓い)
- アルジー(ネビルの大叔父)
- エニド(大叔母)
- ハーファング・ロングボトム(ブラック家のタペストリーに登場/映画のみ)
- カリドーラ・ロングボトム(ブラック家のタペストリーに登場/映画のみ)
マクミラン家(Macmillan)
- アーニー・マクミラン(ハリーと同学年/ハッフルパフ)
- メラニア・マクミラン(ブラック家のタペストリーに登場/映画のみ)
マルフォイ家(Malfoy)
ハリーポッターシリーズを代表する魔法使いの氏族。イギリスだけでなく国外の魔法界にも名家として知られる。ハリーポッターシリーズでは主人公のライバル・敵として登場することが多い。
- ドラコ・マルフォイ(ハリーの同級生/スリザリン)
- ルシウス・マルフォイ(マルフォイ家の当主)
- ナルシッサ・マルフォイ(ドラコの母/旧姓はブラック)
- アストリア・マルフォイ(ドラコの妻/旧姓はグリーングラス)
- スコーピウス・マルフォイ(ドラコとアストリアの息子)
ノット家(Nott)
- セオドール・ノット(ハリーの同学年/スリザリン生)
- ノット(名は不明/ヴォルデモートに忠誠を誓ったデスイーター)
- ノット夫人(セオドールの母/すでに死亡)
- カンタンケラス・ノット(聖28一族を記した「純血一族一覧」の著者と考えられる人物)
オリバンダー家(Ollivander)
オリバンダー家は代々魔法塚の杖の製造を家業としている一族。ダイアゴン横丁に店を構え、ホグワーツが創設されるはるか前から創業している。
- ギャリック・オリバンダー(杖職人)
- オリバンダー夫人(ギャリックの妻)
- ジャーベイズ・オリバンダー(杖職人/ギャリックの父)
- ガーボルド・オリバンダー(ギャリックの祖父)
パーキンソン家(Parkinson)
- パンジー・パーキンソン(ハリーと同期/スリザリン生/パグに似た顔)
- パージュース・パーキンソン(1726~1733年の魔法大臣/Wizarding Worldに記載)
プルウェット家(Prewett)
プルウェット家は不死鳥の騎士団の創設メンバーであるギデオンとファービアンが有名。
その他、モリー・ウィーズリーはプルウェット家の出身である。
- ギデオン・プルウェット(モリーの兄弟/デスイーターと交戦し死亡)
- ファービアン・プルウェット(モリーの兄弟/デスイーターと交戦し死亡)
- イグナシウス・プルウェット(モリーの伯父/映画のみ登場)
- ルクレツィア・プルウェット(映画のみ登場)
ロジエール家(Rosier)
- ヴィンダ・ロジエール(ファンタビに登場するグリンデルバルドの腹心)
- ロジエール(名は不明/デスイーター)
- エバン・ロジエール(デスイーター/ムーディと交戦し死亡)
ロウル家(Rowle)
- ソーフィン・ロウル(デスイーター)
- ユーフィミア・ロウル(デルフィーニの名付け親)
- ダモクレス・ロウル(1718~1726年の魔法大臣/Wizarding Worldに記載)
セルウィン家(Selwyn)
- セルウィン(デスイーター)
※ドローレス・アンブリッジは自身がセルウィン家の血筋を引いていると周囲に吹聴していた。
実際はマグルの母と魔法使いの父を持つ半純血である。
シャックルボルト家(Shacklebolt)
キングズリー・シャックルボルト(闇祓い/不死鳥の騎士団/魔法大臣)
シャフィク家(Shafiq)
ハリーポッターシリーズには登場しない魔法氏族。少なくとも1930年代には存在していたが、現在も存続しているのか氏が途絶えたのかは不明。
シャフィク(Shafiq)はアラブ系の民族によくみられる名前であるため、祖先がアラブ地域からイギリス・アイルランド地方へ移住してきた可能性がある。
スラグホーン家(Slughorn)
※ホラスは独身であり子どももいないため、彼がそのまま死ぬとスラグホーン家は断絶することになる
- ホラス・スラグホーン(ホグワーツの魔法薬学の教授/スリザリンの寮監)
トラバース家(Travers)
トーキル・トラバース(1930年代の魔法法執行部の部長/「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いに登場」)
- トラバース(デスイーター)
ヤックスリー家(Yaxley)
- コーバン・ヤックスリー(デスイーター/ヴォルデモート政権下では魔法法執行部の部長)
