基本プロフィール
フルネーム | ラベンダー・ブラウン(ミドルネームは不明) |
生年月日 | 詳細不明(1979年9月2日~1980年9月1日の間) |
所属寮 | グリフィンドール |
杖 | 不明 |
出自 | 純血 |
性格
明るくポジティブ
ラベンダーは基本的に明るく、ポジティブで朗らかな様子が描写されている。特にパーバティ・パチルとは仲が良く、授業の合間におしゃべりに興じたり、噂話を楽しんだりしている様子が描かれている。
信心深い
ラベンダーは信心深い性格であり、「占い学」を非常に好み、熱心に勉強している。そのため占い学の教授であるシビル・トレローニー教授を慕い、彼女の発言を「占いが的中した」と興奮してしまう一面がある。
「おおおおお!」突然ラベンダーが声をあげ、みんなびっくりした。
「おおおおおおお、トレローニー先生。わたし、いま思い出しました。ハーマイオニーが立ち去るのを、ご覧になりましたね? そうでしょう、先生? 『イースターのころ、誰か一人が永久に去るでしょう!』先生は、ずいぶん前にそうおっしゃいました!」
トレローニー先生は、ラベンダーに向かって、儚げに微笑んだ。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第15章:クィディッチ優勝戦
情熱的
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では短い間ではあるがロン・ウィーズリーと交際していた。ラベンダーはかなりロンに入れ込んでおり、隙あらばイチャイチャ・ベロちゅっちゅすることを望んでいた。
また、原作ではロンにクリスマス・プレゼントとして「愛のこもったプレゼント」を贈ったことが描かれている。
「それ、何だい?」ハリーが聞いた。
「ラベンダーから」ロンはむかついたように言った。 「こんな物、僕が使うと、あいつ本気でそう……」 目を凝らしてよく見たとたん、ハリーは大声で笑い出した。鎖から大きな金文字がぶら下がっている。
(わたしのー愛しいーひと)
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第16章:冷え冷えとしたクリスマス
主な活躍
ダンブルドア軍団
ラベンダーはダンブルドア軍団の初期メンバーの一人である。ホッグズヘッドでの会合にも参加し、初回から訓練に通い防衛術の技術を磨いていた。
ロンの初恋の相手
「ラベンダーの活躍」というと少し変だが、それまで色恋に縁がなかったロンと交際し、彼に男子としての経験や自信、女性との接し方を学ばせるきっかけとなった。
またロンとラベンダーが交際することで、必然的にハーマイオニーのロンに対する恋心が明らかになり、結果としてロンとハーマイオニーが結ばれるきっかけとなった。
ホグワーツの戦い
ラベンダーは『ハリー・ポッターと死の秘宝』でホグワーツの戦いに参加した魔女の一人である。その際、グレイバックに襲われ戦闘不能になった。
映画版では「死亡した」と思われており、眼を見開いたまま微動だにしないラベンダーの姿が描かれている。
一方、原作でもグレイバックに襲われるものの、安否は不明である。ラベンダーが描写された最後の場面は以下である。
「やめてぇぇ!」
叫び声を上げたハーマイオニーの杖から、大音響とともに呪文が飛んだ。弱々しく動いているラベンダー・ブラウンの体からのけぞって吹き飛ばされたのは、フェンリール・グレイバックだった。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第32章:ニワトコの杖
交友関係
原作ではルーム・メイトのパーバティ・パチルと一緒にいる様子が頻繁に描かれている。2人とも占い学を熱心に受講したり、ダンブルドア軍団に加入し、ホグワーツの戦いにも参加するなど、親友と呼べる関係であったと言えるだろう。
グリフィンドールのテーブルを離れてクィディッチ競技場に向かうときに、ラベンダー・ブラウンとパーバティ・パチルのそばを通った。二人の仲良しは気落ちした様子でヒソヒソ話していたが、パチルの親が、双子姉妹をホグワーツから連れ出したがっているというハーマイオニーの話を思い出したので、ハリーは驚きはしなかった。しかし、ロンが二人のそばを通ったとき、突然パーバティに小突かれたラベンダーが、振り向いてロンににっこり笑いかけたのには驚いた。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第11章:ハーマイオニーの配慮
能力・特技
ラベンダーに関する特別な能力は描かれていない。映画では可愛らしい容姿であったが、原作では特にそういった描写もない。
年頃の女学生
一方、「年頃の女学生」という雰囲気は彼女の一つの特長ともいえる。女子で集まりひそひそ話したり、男子をちらちら見ながらクスクスおしゃべりを楽しむ、といった「女子っぽい」様子が描かれている。
こういった描写は、物語が進むにつれ殺伐としてくるハリポタ・シリーズが、ホグワーツという学校を中心とした青春の物語であることを思い出させてくれる。
「みなさんとお知り合いになれるのを、とても楽しみにしております。きっとよいお友達になれますわよ!」 これにはみんな顔を見合わせた。冷笑を隠さない生徒もいた。
「あのカーディガンを借りなくていいなら、お友達になるけど」パーバティがラベンダーに囁き、二人は声を殺してクスクス笑った。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第11章:組分け帽子の新しい歌
狼人間的な特徴?
原作のハリポタでは、ラベンダーの安否は定かではない。しかし、もしグレイバックの攻撃から回復してる場合、何らかの狼的特徴を持つことになる。
というのも、狼に変身していない状態の狼人間に噛まれると、狼人間の呪いが移ってしまうからだ。このことは、原作の『ハリーポッターと謎のプリンス』で同じ状況でグレイバックに襲われたビル・ウィーズリーの描写が参考になる。
「グレイバックは変身してなかった。だから、ビルは絶対にほ――本物の――?」
ロンが戸惑いがちにルーピンを見た。
「ああ、ビルは本物の狼人間にはならないと思うよ」ルーピンが言った。
「しかし、まったく汚染されないということではない。呪いのかかった傷なんだ。完全には治らないだろう。そして――そしてビルはこれから、何らかの、狼的な特徴を持つことになるだろう」
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第29章:不死鳥の嘆き
狼的特徴とは?
ラベンダーがグレイバックに襲われた時、グレイバックは狼に変身していなかった。そのため、ラベンダーはルーピンのような完全な狼人間にはならないと考えてよい。
狼的特徴が後遺症として残るが、「生っぽい肉を好む」といった程度である。このことは、回復したビル・ウィーズリーの様子から考察できる。
(ビルの)人格は前と変わりないようだった。一つだけ変わったと思われるのは、ステーキのレアを好むようになったことだ。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第30章:白い墓(ビル・ウィーズリーの様子)