プロフィール
ジェームズ・ポッターは「生き残った男の子」として知られるハリー・ポッターの父親である。
物語開始時はすでに死亡しており、作中では回想や記憶、霊体として登場する。
| フルネーム | ジェームズ・ポッター |
| 生年月日 | 1960年3月27日 |
| 所属寮 | グリフィンドール |
| 杖 | マホガニーの木材、28センチ、芯材は不明 |
性格
トラブルばかり起こす悪ガキ
ジェームズ・ポッターはいたずら好きな「悪ガキ」であったことが知られている。在学中はシリウス・ブラックと共に他の生徒に悪戯を仕掛けたり、無茶な遊びに興じる等、自由奔放な性格であった。ハグリッド曰く、「ジェームズに比べればフレッドとジョージの悪戯は可愛いもの」であると言われている。
特に犬猿の仲であったセブルス・スネイプに対しては「いじめ」とも捉えられるほど、執拗に攻撃することがあった。スネイプも「やられっぱなし」という訳ではなかったが、大抵の場合はジェームズが一枚上手で、時には自分たちが「退屈だから」と言う理由でスネイプを標的にしていた。
友人思いで、正義感にあふれる
ジェームズの「悪ガキ」っぷりの反面、友人に対しては強い思いやりを示す性格を持ち合わせている。そのことはジェームズを知る人間には周知の事実であり、ジェームズの友人や同僚、教師から「ジェームズの人望」に関する話を聞くことができる。
また「マグル生まれに対する差別や偏見」「狼人間への嫌悪」など、魔法界に蔓延っている思想にたして断固として反対していた。実際、ジェームズの妻はマグル生まれ（リリー）であり、親友の一人であるリーマス・ルーピンは狼人間である。またリーマスが狼人間として一人で苦しまないよう、自ら「動物もどき」となることで、一緒に過ごせる時間を増やそうとするなど、思いやりと行動力にあふれる性格であることが分かる。
うぬぼれ屋で目立ちたがりな一面も…
一方、ジェームズにうぬぼれた性格もあったことが知られている。スネイプに対する「いじめ」もその例であるが、自身の学業やクィディッチの腕前をひけらかす様な言動も確認されている。さらにやっかいなことに、ジェームズは自身の「ひけらかし癖」について全く自覚していなかった様である。
ジェームズは自身の「うぬぼれ屋」な性格について、学生時代にリリーとシリウスから次のように指摘されている。
「かっこよく見せようと思って、箒から降りたばかりみたいに髪をくしゃくしゃにしたり、つまらないスニッチなんかで見せびらかしたり、呪いをうまくかけられるからといって、気に入らないと廊下で誰彼なく呪いをかけたり――そんな思い上がりで膨らんだ頭を乗せて、よく箒が離陸できるわね。あなたを見てると吐き気がするわ」リリーはくるりと背を向けて、足早に行ってしまった。（中略）
「あいつ、どういうつもりだ？」ジェームズは、どうでもいい質問だがというさりげない顔を装おうとして、装い切れていなかった。
「つらつら行間を読むに、友よ、彼女は君がちょっと自惚れていると思っておるな」 シリウスが言った。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第28章：スネイプの最悪の記憶
外見
ハリーにそっくり
ジェームズの外見は作中で「ハリーにそっくり」であると言われている。顔、くしゃくしゃな髪、丸眼鏡など、ダンブルドア曰く「ジェームズの生き写し」とまで言われる程である。
イケメン…？
ジェームズは作中でもかなりのモテ男であり、女生徒からの人気も高かった。とはいえ、特別イケメンであったというわけでない。というのも、ジェームズの容姿が優れていたという描写もなく、またジェームズに似ているハリーも「ハンサム」や「イケメン」と言われることはなかったからである。
容姿が特別優れていた、というよりも、雰囲気や能力、コミュニケーション能力などで、女生徒からの人気が高かったと考えられる。
主な活躍
不死鳥の騎士団のメンバー
ジェームズは不死鳥の騎士団の初期メンバーの一人である。ダンブルドアの呼びかけにより、ホグワーツ卒業後、騎士団の構成員としてヴォルデモート陣営と戦った。また、ハリーとリリーを身を挺して守ろうとし、最後まで自己犠牲の精神を持ち合わせ、それを示した。
リーマス・ルーピンへの金銭的援助
ジェームズは親友であるルーピンに対して、金銭的な援助を行っていた。というのも、狼人間であるルーピンにとって普通の魔法使いと同じように就職し生活することは非常に難しく、苦労が絶えなかったからである。そんなルーピンに対し、ジェームズは快く資金を援助していた。
忍びの地図の作成
ジェームズは、学生時代にシリウス、ルーピン、ピーターと協力して「忍びの地図」を作成した。これは奇妙な巡り合わせからハリーの手に渡り、幾度となくハリーの窮地を救っている。
交友関係
３人の親友たち
ジェームズは、シリウス・ブラック、リーマス・ルーピン、ピーター・ペテュグリューと親友であった。特にシリウスとは非常に親密であり、結婚式の仲人や一人息子ハリーの名付け親を頼むほどであった。
またリーマス・ルーピンは「ハリーとシリウスの愚行」を止められる唯一の友人であった。ジェームズもルーピンに絶大な信頼と思いやりを寄せており、ルーピンの狼人間に関する問題や、金銭的な問題に親身に向き合っていた。
能力・特技
動物もどき
ジェームズは自由に動物に変身できる「動物もどき」の能力を取得していた。「動物もどき」の能力を得るには、失敗が許されない長いプロセスを何年もかけて達成する必要がある。ジェームズは、シリウス、ルーピン、ピーターと共に３年の歳月を費やし、この能力を習得した。
ジェームズは自由に「牡鹿」に変身する能力を得た。
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