ハリーポッター(ハリポタ)に登場するマグルについて解説しています。
マグルとは?
マグルとはハリーポッターシリーズに登場する用語で、
魔法の力を持たない人々の呼び名である。「非魔法族」と呼ばれることもある。
英語表記は「Muggle」であり、日本語ではそのカタカナ読みが翻訳に用いられている。
アメリカの魔法使いは、非魔法族を「ノーマジ(No-Magic)」と呼んでいる。
マグルの語源
マグル(Muggle)はハリーポッターシリーズの作者、JKローリングが作った造語である。JKローリングによると、「騙されやすい人」を意味する「Mug」を由来として考案した単語であるという。
マグルと魔法族の関係
マグルは魔法族が独立したコミュニティを形成し、マグルの世界から隠れて生活していることを知らない。そのため、マグルと魔法族には日常生活において全くと言ってよいほど接点がない。
一方、例外も存在する。
例えばマグルの家系から魔法の力を持った者(通称:マグル生まれ)が生まれると、その人物の両親や親類が魔法と魔法使いの存在を知ることになる。例えば、ハーマイオニー・グレンジャーはマグルの歯科医の両親の間に生まれた魔女であるため、彼女の両親はホグワーツなどの魔法の組織が存在することを認知している。
またイギリスの首相も魔法界の存在を知る人物である。
イギリスの首相が新たに就任すると、魔法大臣が彼らのもとを訪問し、魔法使いが今もなおマグル社会から隠れて存在していることを打ち明け、有事の際の連携を依頼する。
以下は英国首相が初めて魔法使い(コーネリウス・ファッジ)の訪問を受けた際の一部始終である。
まさにこの部屋だった。長年の夢と企てで手に入れた勝利を味わいながら、この部屋にひとり佇んでいたそのとき、ちょうど今夜のように、背後で咳払いが聞こえた。振り返ると小さい醜い肖像画が話しかけていた。魔法大臣がまもなく挨拶にやってくるという知らせだった。
『ハリーポッターと謎のプリンス』第1章:むこうの大臣
魔法大臣がマグルの首相と面会するのは、緊急時の対応を協議するためである。よほど深刻な出来事が起こらない限りは魔法大臣とマグルの首相が面会することはない。とはいえ、コーネリウス・ファッジはヴォルデモート卿の復活やシリウス・ブラックの脱獄の件などで頻繁に英国首相の元を訪れていた。
魔法界の存在を知るマグルの登場人物
<ダーズリー家>
- バーノン・ダーズリー(ハリーの伯父)
- ペチュニア・ダーズリー(ハリーの伯母)
- ダドリー・ダーズリー(ハリーのいとこ)
- マージョリー=マージ―・ダーズリー(ハリーの叔母/魔法界のことは知らない)
<グレンジャー家>
ハーマイオニー・グレンジャーの父と母。名は不明。
<エバンズ家>
ハリーの母であるリリーの父と母。名は不明
<リドル家>
トム・リドル(ヴォルデモート卿)の父と父方の家族。魔法界のことは知らない。
- トム・リドル・シニア(ヴォルデモートの父)
- トーマス・リドル(ヴォルデモートの祖父)
- メアリー・リドル(ヴォルデモートの祖母)
<コワロスキー家>
- ジェイコブ・コワロスキー(ニュートの友人)
<トーマス家>
ハリーの同級生であるディーン・トーマスの父と母。名は不明。
<スネイプ家>
- トビアス・スネイプ(セブルス・スネイプの父)
<クリービー家>
コリン・クリービーとデニス・クリービーの父と母。名は不明。
<フレッチリー家>
ハリーの同級生ジャスティン=フィンチ・フレッチリーの父と母。名は不明。
<クリアウォーター家>
ペネロピ・クリアウォーターの父と母。名は不明。
<マクゴナガル家>
ミネルバ・マクゴナガルの父ロバート・マクゴナガルはマグルの牧師。
<トレローニー家>
シビル・トレローニーの父はマグルである。
<ルーピン家>
リーマス・ルーピンの母はマグルである。(ホープ・ルーピン:旧姓はハウエル)
<アンブリッジ家>
アンブリッジの母親はマグルである。旧姓は不明。
魔法界の存在を知らないマグルの登場人物
<ダドリー・ダーズリーの取り巻き>
- ピアーズ・ダーズリー
- デニス
- マルコム
- ゴードン
<ロバーツ家>
『ハリーポッターと炎のゴブレット』で開催されたクィディッチ・ワールドカップの会場付近のキャンプ場を管理するマグルの一家。
<リドル家の管理人>
- フランク・ブライス