許されざる呪文を解説!

呪文
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この記事ではハリーポッターシリーズに登場する
「許されざる呪文」について解説していきます。

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許されざる呪文とは?

「許されざる呪文」とはハリーポッターシリーズに登場する3つの呪文の総称である。
英語では「Unforgivable Curses」と呼ばれる。

  • 死の呪文
    詠唱:アバダケダブラ(息絶えよ)
  • 磔の呪文
    詠唱:クルーシオ(苦しめ)
  • 服従の呪文
    詠唱:インペリオ(服従せよ)

「許されざる呪文」という名称の由来は、これら3つの呪文を同類であるヒト
に対して使用することが禁じられているからである。
この呪文をヒトに対して使った場合、アズカバンの終身刑に値すると言われている。

『ハリーポッターと炎のゴブレット』ではマッドアイ-ムーディが
次のように説明している。

「さて……この三つの呪文だが――『アバダ ケダブラ』、『服従の呪文』、『磔の呪文』――これらは『許されざる呪文』と呼ばれる。同類であるヒトに対して、このうちどれか一つの呪いをかけるだけで、アズカバンで終身刑を受けるに値する。おまえたちが立ち向かうのは、そういうものなのだ。そういうものに対しての戦い方を、わしはおまえたちに教えなければならない。」

『ハリーポッターと炎のゴブレット』第14章:許されざる呪文

死の呪文(アバダケダブラ)

「死の呪文(アバダケダブラ)」とは、対象を絶命させる魔法・呪いである。
特徴的な緑色の閃光を発し、この呪文がヒトやその他の生命体にあたると、
一切の外傷を残さず一瞬で絶命する

英語表記:Avada Kedavra

ハリーポッターシリーズでは、「賢者の石」からその存在が示唆されていたが、
ハッキリと描写されたのは次の「炎のゴブレット」からである。

「アバダ ケダブラ!」 ムーディの声が轟いた。 目も眩むような緑の閃光が走り、まるで目に見えない大きなものが宙に舞い上がるような、グォーッという音がした――その瞬間、クモは仰向けにひっくり返った。何の傷もない。しかし、紛れもなく死んでいた。

『ハリーポッターと炎のゴブレット』第14章:許されざる呪文


「死の呪文」と言われている通り、対象に確実な「死」をもたらすため、
この呪文にさらされると一部の例外を除き、逃れる術はない。

強力な魔法であるが、発動には訓練と「相手を殺したい」
という明確で強い殺意が必要であるため誰でも簡単に
ホイホイ使えるわけでもなく、乱射できるわけでもない

磔の呪文(クルーシオ)

「磔の呪文(クルーシオ)」とは、対象に強烈な痛みを与える魔法である。
多くの魔法使いが恐れ、そして闇の魔法使いに好んで使われた。

英語表記:Crucio

この呪文による痛みは凄まじく、磔の呪文を受けたハリーは
その痛みを次のように感じている。

「クルーシオ! 苦しめ!」
これまで経験したどんな痛みをも超える痛みだった。自分の骨が燃えている。額の傷痕に沿って頭が割れているに違いない。両目が頭の中でぐるぐる狂ったように回っている。終わってほしい……気を失ってしまいたい……死んだほうがましだ……。

『ハリーポッターと炎のゴブレット』第33章:死喰い人

日本のハリポタファンからは、呪文とその効果(クルーシオ=苦しむ)が似ているため、「日本が由来となった呪文では?」と思う方も多いようだ。

しかし呪文の由来は「拷問」を意味するラテン語「Cruciatus」である。

服従の呪文(インペリオ)

服従の呪文(インペリオ)とは、対象を意のままに操る魔法である

英語表記:Imperio

「服従の呪文」をかけられると思考が停止し、術者の命令に従ってしまう。
その様子は原作の「ハリーポッターと炎のゴブレット」で次のように描かれている。

ムーディが杖を上げ、ハリーに向け、唱えた。
「インペリオ! 服従せよ!」
最高にすばらしい気分だった。すべての思いも悩みもやさしく拭い去られ、つかみどころのない、漠然とした幸福感だけが頭に残り、ハリーはふわふわと浮かんでいるような心地がした。ハリーはすっかり気分が緩み、周りのみんなが自分を見つめていることを、ただぼんやりと意識しながらその場に立っていた。

『ハリーポッターと炎のゴブレット』第15章:ボーバトンとダームストラング

また服従の呪文をかけると、術者には杖を通じて対象を制御する感覚が生まれる。
「ハリーポッターと死の秘宝」でゴブリンに対して服従の呪文を
使用したハリーはその感覚を次のように表現した。

「インペリオ 服従せよ」
奇妙な感覚がハリーの腕を流れた。暖かいものがジンジン流れるような感覚で、どうやらそれは自分の心から流れ出て筋肉や血管を通り、杖と自分を結びつけて、いまかけた呪いへと流れ出していくようだった。

『ハリーポッターと死の秘宝』第26章:グリンゴッツ

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編集中……

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